Adobe Premiere ProでのFlash Videoの作成が非常に容易であることを確認してください。
Tom Green
Macromedia Dreamweaver 8の製品ページにある「お客様の成功事例」というポッドでは、いくつかのビデオを提供しています。これらのビデオを再生してみてください。Community MXの同僚であるStephanie Sullivan氏や私が特別出演しています(図1参照)。
図1:Dreamweaver 8のすばらしさについて話すユーザ
これらのビデオのおもしろい点は、暗い中間色の背景は、実際には私がインタビューを受けた場所の背景と異なることです。この背景は、ビデオ処理の編集段階(後処理)で追加されたものです。ビデオカメラマンは、一般に「グリーンスクリーン」と呼ばれる鮮やかな緑色の背景の前で私たちを撮影してから、特定の色調の緑色をマスクするキーイングと呼ばれる処理を行い、その色をもっと見映えのするものに置き換えます。
このチュートリアルでは、私の顔が映ったビデオ(図2参照)を使用して、Flash 8で「トーキングヘッド」ビデオを作成する方法について説明します。ここでは、Adobe Premiere Pro 1.5で作成したトーキングヘッドビデオをFLVウィザードとFlash 8ビデオエンコーダで処理し、QuickTimeムービーからWebページに配置可能なFLVファイルに変換します。
メモ:キーイング用フィルタを備えたApple Final Cut Proなどのノンリニアエディタの使い方を知っていれば、ここで説明する内容を理解することができます。
図2:グリーンスクリーン背景のトーキングヘッドビデオ
最初に必要なことは、作業対象の決定です。ビデオの作成時には、プロジェクト設定がソースファイルの設定と一致していることが必要です。一致していないと、後で問題が発生します。
QuickTimeでCMXGS.movファイル(ダウンロードしたサンプルコードを参照)を開き、ウィンドウ/ムービーの情報を表示を選択します(またはCtrl+I)。ムービー情報ダイアログボックスに、Premiereでプロジェクトファイルを作成するために必要な情報が表示されます(図4を参照)。ここから、ムービーが320×240ピクセル(Webビデオの標準サイズ)でなければならないこと、およびフレームレートが1秒間に25フレームであることがわかります。このプロジェクトのオーディオは、モノラル44.1kHzです。
図4:Adobe Premiereでプロジェクトを作成するために必要な情報
Adobe Premiereでのマスクされたビデオの作成
Adobe Premiereには、10年以上の歴史がありますPremiereはさまざまな面で、PCにおけるビデオ編集の標準としての位置を固めてきました。MacintoshでAppleがFinal Cut Proを発表する前に、Premiereはクロスプラットフォームのデファクトスタンダードになっていました。
話す人物の顔を処理するビデオ(トーキングヘッドビデオ)をPremiereで作成することは、きわめて簡単です。
1. Premiereを起動し、スプラッシュスクリーンで「新規プロジェクト」を選択します(図5を参照)。プロジェクトは、作業内容を保管し、プロジェクトに適用したエフェクトを保持できるという点で、きわめて便利なドキュメントです。これは、後でクライアントから変更を依頼されたときにたいへん役に立ちます。
図5:Premiereのビデオに対するすべての作業はプロジェクトファイルに保持される
2. 新規プロジェクトダイアログボックスが表示されたら、「カスタム設定」タブをクリックし、ダイアログボックスの「一般」セクションで以下の値を設定します(図6を参照)。
- 編集モード:Video for Windows
- タイムベース:25.00フレーム/秒
- フレームサイズ: 横320、縦240(4:3)
- ピクセル縦横比:正方形のピクセル(1.0)
- サンプルレート:44100Hz
図6:新規プロジェクトダイアログボックスであらかじめ設定されているプロジェクトの現在のフォーマット、場所、および名前
場所」フィールドで、プロジェクトおよびプロジェクトで使用されるすべてのファイルが置かれるフォルダを指定します。最後に、プロジェクトに名前を付けます。完了したら、「OK」をクリックします。
このチュートリアルのファイルが置かれているフォルダをプロジェクトフォルダとして使用できます。プロジェクトの作成後にフォルダの名前や場所を変更することだけは、絶対に行わないでください。Premiereではプロジェクトに関連する多数のファイルがこのフォルダに保存されるため、フォルダの名前や場所を変更すると、プロジェクトで使用されるファイルへのリンクが解除されます。どうしてもプロジェクトフォルダの場所を変更する必要がある場合は、編集/環境設定/スクラッチディスクを選択し、表示されるダイアログボックスで場所を変更します。
3. Premiereのワークスペースが表示されたら、ファイル/読み込みを選択してCMXGS.movファイルをプロジェクトに読み込みます。プロジェクトパネルにファイルが表示されたら、選択し、「再生」ボタンをクリックしてビデオをプレビューします。
4. ビデオをプロジェクトパネルからタイムラインの「Video 1」レイヤーにドラッグします。これによってビデオはオーディオとビデオレイヤーで構成されるようになり、モニタウィンドウが開きます(図7を参照)。
図7:Premiereワークスペースで作業する必要があるすべての要素
モニタウィンドウの緑色の背景をよく見てください。実際には緑単色ではなく、背景の数か所にグラデーションがあります。背景を観察することは、どのキーイングエフェクトを使用するかを決定することにつながるため、十分に時間をかける意味があります。標準のGreen Screen Keyフィルタでは、この背景にあるさまざまなシェードを得ることはできません。
次の手順は、使用するAdobe Premiereがスタンドアロンの製品(または「体験版」)であるか、 Adobe Video Collectionに含まれるバージョンであるかによって異なります。後者のバージョンの場合は、2つの追加のフィルタをAdobe After Effectsと共有しており、ここではその1つであるColor Keyフィルタを使用します。スタンドアロンバージョンにはこのフィルタは含まれていませんが、ほとんどのキーイングはPremiereにデフォルトで含まれているChroma Keyフィルタで実現できます。