JAPIC 医療用医薬品添付文書: 00060089
▶ ▼ 禁忌:次の患者には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- アタザナビル硫酸塩を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
▶ ▼ 使用上の注意:
▶ ▼ 慎重投与:次の患者には慎重に投与すること
▶ ▼ 重要な基本的注意:
▶ ▼ 相互作用:
▶ ▼ 副作用:
▶ ▼ 高齢者への投与:
▶ ▼ 妊婦、産婦、授乳婦等への投与:
▶ ▼ 小児等への投与:
▶ ▼ 適用上の注意:
▶ ▼ その他の注意:
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 肝障害のある患者
[肝硬変患者で肝性脳症の報告がある。] - 高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
▶ ▼ 重要な基本的注意:
- 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめること。
- 本剤の投与中には、血液像や肝機能に注意し、定期的に血液学的検査・血液生化学的検査を行うことが望ましい。また、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、非びらん性胃食道逆流症については、長期の使用経験が十分でないので、維持療法には用いないことが望ましい。
- 逆流性食道炎の維持療法については、再発・再燃を繰り返す患者に対し行うこととし、本来、維持療法の必要のない患者に行うことのないよう留意すること。また、食事制限、アルコール摂取制限等の生活習慣の改善が図られ、寛解状態が長期にわたり継続する場合には休薬を考慮すること。
なお、維持療法中は定期的に内視鏡検査を実施するなど観察を十分に行うことが望ましい。 - 非びらん性胃食道逆流症については、問診により胸やけ、呑酸等の酸逆流症状が繰り返しみられること(1週間あたり2日以上)を確認のうえ投与すること。
なお、本剤の投与が胃癌、食道癌等の悪性腫瘍及び他の消化器疾患による症状を隠蔽することがあるので、内視鏡検査等によりこれらの疾患でないことを確認すること。 - 非びらん性胃食道逆流症の治療については、投与開始2週後を目安として効果を確認し、症状の改善傾向が認められない場合には、酸逆流以外の原因が考えられるため他の適切な治療への変更を検討すること。
▶ ▼ 相互作用:
▶ ▼ 相互作用序文:
▶ ▼ 薬物代謝酵素用語:
▶ ▼ 薬物代謝酵素用語:
併用禁忌:
▶ ▼ 併用注意:併用に注意すること
- 本剤の代謝には肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)及び3A4(CYP3A4)の関与が認められている。
また、本剤の胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制することがある。
▶ ▼ 薬物代謝酵素用語:
CYP2C19
▶ ▼ 薬物代謝酵素用語:
CYP3A4
併用禁忌:
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▶ ▼ 併用注意:併用に注意すること
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▶ ▼ 副作用:
▶ ▼ 副作用発現状況の概要:
▶ ▼ 重大な副作用及び副作用用語:
▶ ▼ その他の副作用:
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
▶ ▼ 重大な副作用及び副作用用語:
▶ ▼ 重大な副作用:
▶ ▼ 重大な副作用:
- (頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血
- 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 間質性肺炎
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全、間質性腎炎
- 急性腎不全、間質性腎炎があらわれることがあるので、腎機能検査(BUN、クレアチニン等)に注意し、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 低ナトリウム血症
- 低ナトリウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 横紋筋融解症
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
▶ ▼ 重大な副作用:
- 類薬(オメプラゾール)で以下の副作用が報告されている。
- 視力障害
- 視力障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 血管浮腫、気管支痙攣
- 血管浮腫、気管支痙攣があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 錯乱状態
- せん妄、異常行動、失見当識、幻覚、不安、焦燥、攻撃性等があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
▶ ▼ その他の副作用:
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▶ ▼ 高齢者への投与:
- 本剤は主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多く、副作用があらわれることがあるので、消化器症状等の副作用(「4.副作用」の項参照)があらわれた場合は休薬するなど慎重に投与すること。
▶ ▼ 妊婦、産婦、授乳婦等への投与:
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[動物実験(ラット経口400mg/kg、ウサギ静注30mg/kg)で胎児毒性(ラットで化骨遅延、ウサギで体重の低下、化骨遅延)が報告されている。] - 授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。
[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
▶ ▼ 小児等への投与:
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
▶ ▼ 適用上の注意:
- 服用時
- 本剤は腸溶錠であり、服用にあたっては、噛んだり、砕いたりせずに、のみくだすよう注意すること。
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
▶ ▼ その他の注意:
- ラットに5mg/kg以上を2年間経口投与した毒性試験において、雌で胃にカルチノイドの発生がみられたとの報告がある。
- 動物実験(ラット経口投与25mg/kg以上)で甲状腺重量及び血中サイロキシンの増加が報告されているので、使用にあたっては甲状腺機能に注意する。
- ラベプラゾールナトリウム製剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。
- 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
▶ ▼ 薬物動態:
- 生物学的同等性試験
- ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ゼリア」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ラベプラゾールナトリウム10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。(1)
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製剤名 判定パラメータ 参考パラメータ AUC0→12
(ng・hr/mL)Cmax
(ng/mL)Tmax
(hr)t1/2
(hr)ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ゼリア」 503.90±194.01 305.66±118.46 3.3±1.3 1.29±0.71 標準製剤
(錠剤、10mg)491.81±197.55 292.77±123.95 3.7±1.2 1.21±0.55 - (Mean±S.D., n=46)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
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▶ ▼ 薬効薬理:
- 胃酸分泌抑制作用
- ラットを用い幽門結紮法による基礎胃酸分泌及びヒスタミン刺激胃酸分泌に対するラベプラゾールナトリウムの作用を検討したところ、用量依存的かつ有意な抑制作用が認められた。(2)
- 胃粘膜傷害抑制作用
- ラットにインドメタシンあるいはアスピリンを投与して誘発した胃粘膜傷害に対するラベプラゾールナトリウムの作用を検討したところ、用量依存的な抑制作用が認められた。(2)
- 逆流性食道炎に対する抑制作用
- 前胃−幽門結紮により誘発したラットの逆流性食道炎に対するラベプラゾールナトリウムの作用を検討したところ、用量依存的かつ有意な抑制作用が認められた。(2)
▶ ▼ 有効成分に関する理化学的知見:
▶ ▼ 取扱上の注意:
- 安定性試験
- PTP包装[PTPシートをピロー包装(乾燥剤入り)]を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ゼリア」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。(3)
▶ ▼ 包装:
- ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ゼリア」
- 100錠(10錠×10)、140錠(14錠×10)、500錠(10錠×50)
▶ ▼ 主要文献
- 生物学的同等性に関する資料(社内資料)
- 原 薫、他, 医学と薬学, 64(4), 553-559, (2010) »J-GLOBAL
- 安定性に関する資料(社内資料)
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